国際フォーラムで開かれた、この、クラッシック音楽のお祭りに
最終日5月5日、行ってきました。
今年のテーマは、「バッハとヨーロッパ」
連れは、友人O倉さんで、
本当に、楽しいひと時でした。

まず、ピエール・アンタイ指揮、ル・コンセール・フランセの
バッハのカンタータ、BWV93,BWV33。
歌手陣は、キャサリン・フーグ(ソプラノ)、
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)、
ハンスーイェルク・マンメル(テノール)、
マティアス・フィーヴェク(バス)

個性的なチェンバリスト、アンタイが、指揮をするのがとても
楽しみでした。
始まって歌手とアンタイが舞台に出てきて・・・
あれ?コーラスは?
居ません、出てきません。
ま~このコンサート、コーラス・パートもソリストが歌うみたいでした。
なんて、お得な、名だたるソリストのコーラス・パートなんて
そうそう聞けるものでは、ございません。

本当は、BWV178の予定が、33に変わり・・・
こういう変更は、このお祭りのあちこちで、聞かれ、
悲鳴があがったり、満足の声が聞こえたり、いろいろでした。
まぁ、みなさん、なさりたいようになさるみたいで・・・(笑)

それで、このコンサートはどうだったかといいますと、
33番、当たりでした。
カウンターテナーの、本当に美しいアリアがあり、
これ一曲だけでも、聴きにきたかいがあったというものです。
オケは始め鳴らなくて、ちょっと混沌としてましたが、
次第に、調子をとりもどし・・・

しかし、アンタイ・・・弾き振りかと思ったら、
指揮のみでした・・・ちょっと残念。

次に、フイリップ・ピエルロ指揮、
リチェルカール・コンソートの
バッハ、ミサ曲ト短調BWV235と、同じくバッハの
マグニフィカト ニ長調BWV243
歌手陣は、
マリア・ケオハネ(ソプラノ)
アロメ・アレール(ソプラノ2)
カルロス・メナ(カウンター・テナー)
ハンス=イェルク・マンメル(テノール)
ステファン・マクラウド(バス)

このコンサートは、
マリア・ケオハネさんとステファン・マクラウドさん
目当てに買ったものでした。
ケオハナさんと、マクラウドさんは、
2008年2月に行われた、
フェルトホーフェン指揮の
ヨハネ受難曲
で、
本当にお気に入りとなってしまった
歌手でした。
その二人が歌うというだけで、期待は高まります。

そして、期待は裏切られるどころか、
大いにむくわれました。
このコンサートもコーラス無し、ソリストが
コーラスパートも歌うという、
本当に夢のような演奏。

あの、ケオハナさんが、ソプラノ1のメリスマを・・・
あの、マクラウド様が(もう、様になっている)バスのメリスマを・・・
なんて、夢のよう・・・。
だって、私の大好きなバスのソロ、
Quia fecit mihi magna
を歌うだけでも嬉しいのに。
この曲の今回のバッソは、チェロ、コントラバス、
チェンバロ、オルガンでした。
私の好みの取り合わせで、余計に嬉しい~。


その他、ハッとしたところは、
Et misericordia
この、アルトとバスのデュオの美しい曲は、
本当に、私のお気に入りですが、
一番最後のtimentibus eumの時に、
普通の演奏では聞かれない歌い方をカウンターテナー
がしているのに、ちょっとびっくりしました。

何かというと、普通では伸ばすところを
刻んで歌っていたわけなんですが、それが、ナイーブな
響きで素晴らしかったのですね。
帰って、スコアで確認してみましたところ、8/12拍子の
この曲の30小節目の付点4分音符が8分音符3つに
分かれて演奏されていました。
次のバスの8分音符のトリラーも無視されて、
正確に8分音符を刻んでいました。
しかし、切るのではなく、あくまでスーパーレガートの
中でしたので、楽曲に障ることなく、
むしろ、楽曲がここで終わるんだという目印になるような
そんな、ボン・グー(趣味のよい)なバロキッシュな終わり方
でした。
なんか、それだけでも、この指揮者のセンスというのが
うかがわれます。

そして、次の曲Fecit potentiamの
崩壊寸前まで速められたこの、テンポの対比。
まあ、タダモノではございませんなぁ~。

ピエルロの指揮は、アパッショネイトで、テンポも速め。
とってもノリノリ感が強い演奏で、
いや~~、堪能しました。
ピリオド楽器も、良く鳴っていました。トランペット、素敵。
トラヴェルソ綺麗。
そうそう、面白かったのが、オケのピッチの合わせ方。
チェロの人が、コンミスまで、歩み寄っていって
楽器を向かい合わせて合わせて、
それを持って今度は、コントラバスに赴き
やっぱり、楽器向かい合わせで合わせ・・・
なんだか、共鳴させているようで、とても、ヴィジュアル的に
面白かったです。
おかげで、ピッチの揃ったオーケストラ・・・
素晴らしい~。

満足しつつ、会場を後にしました。