先日、バッハのプレリュードによるグノーのアヴェ・マリアを、
所用あって、探しておりました。
私の持っている、ディスクの中には、
これは、というものがなく、
決定版を求めて、i-tuneのサイトにアクセスいたしました。
試聴もできるし、これなら、求める声に会えるだろうと
思いました。

Ave Mariaで検索したところ、
おびただしい数のAve Maria。
これを、ひとつひとつ視聴しているうちに、
本当に、不思議な気分になってきました。
クリックしては瞬間立ち上り、消えていく音楽たち。
まるで、陽炎のよう。
キラキラとフラグメントが光ります。


グノーのAve Mariaは、私の大好きな曲です。
その曲のカヴァーがこんなに沢山。
こんなに世界中で愛されている。
それは、マリア様を
どんなにみんなが愛しているのか、
ということなのかもしれません。

別にキリスト教の信者でなくても
神聖なものへと、結びつきたい
そういった思いが、人間にはあるのでしょうね。

求める声に会えたかどうか
お話しましょうか。
とても良いと思うものも、ありましたが、
私の思っている、Ave Mariaとぴったり
合うものは、ありませんでした。

まるで、プラトンのいう、
イデアとその灯影の関係のようです。

人間は永遠のものに憧れるのですね。
それが、愛なんだとプラトンは言ってます。