h-moll♪diary

東京ジングフェラインという合唱団に所属する rentzの練習日記

2007年05月

kyrie2のテナー

先週の金曜日の練習は
kyrie2から、始まりました。

バスとテナーが歌っている時に思ったのですが、
kyrie2のテナーの旋律は美しいですね~
それだけ、取り出して聴いても美しい。
フーガの技法と同じ香りがいたします。

しかし、淡々と歌うのは難しいです。
かといって、声を張り上げるのが得意かといわれれば、
そうでもなし(笑)

この日の練習は、ソプラノは、沢山注意されました。
gratias agimus tibiで、下からずり上げることなく、
上から入るようにと、何度も注意されましたし、
声の成分の上の一部だけしか
使って歌っていないみたいで、
どうも、足のささえによって生み出される
深みと張りが足りないようです。

最後に、cum sancto spirituを歌いました。
歌い終わった後、先生はこうおっしゃいました。

バッハの時代の音楽は、ハイドンやベートーヴェンのように
音楽形式が、まだ、はっきりと確立されたいない為に
そうとう、精神的に注意して終わらないと、
いつのまにか、曲が終わってしまったという事態に
しばしば陥ります、そう、今みたいに・・・

・・・という訳で、何となく尻すぼみに終わってしまった
練習でしたけど、
発声のヒントを今回沢山いただきました♪
本当に、ありがとうございました(^^)

今週はQui tollis peccata mundiに入ります。

Gratias agimus tibi

先週の金曜日の練習で、gratias agimus tibiを歌った時に
感じた、不思議な感覚というのは、どうお伝えしたら
良いのでしょう・・・。

何の心構えもなく、歌っていたのですが
ある、瞬間から
遠く祖先に繋がっている感じ
その列に自分が組み込まれた感じとでも言うのでしょうか
何かに、守られているような
そんな不思議な感覚が止まらなくて
家路につきました。

帰ってからも、なんだか感謝の念があふれてきて
起きて、朝、この世界に生きていることの
喜びや、深い感謝の気持ちにたどり着き

ああ、これが、
gratiasなんだと。

しかし、その感覚は残念ながら、
ずっとは続かなくって。

人は、取り巻く環境や
自分の体調や
いろいろなものに左右され、
すぐに、忘れます。
本当に、すぐに。

でも、きっと、思い出せる。
ピタゴラスも言っています。
忘れているものは、思い出せば良い。
調和に触れれば、調和を思い出すって。

私はそう信じています。












リヒターの足元

ところで、オルガンはお好きですか?
この美しい足元をご覧になって下さいませんか?


http://www.youtube.com/watch?v=bkQxrdOk8Us&mode=related&search=


リヒターの足鍵さばきは、まるで、バレリーノの様に
美しい。
美しいのです。
紡がれる音楽は、天へ向かって一直線に登っていきます。
リヒターのまさに、全身を使っての渾身の演奏は
本当に見ているものを、
一緒に高みまで連れていってくれます。

それから、もう一人。
レオンハルトの演奏するブクステフーデのプレリュード。

http://www.youtube.com/watch?v=5VrGQGi4lvA

これなんか、何回見ていることやら。
疲れている時、悲しい時
このオルガンの旋律に身を任せます。
風が吹きわたるように、心が透明になるまで。

本物のレオンハルトにもうすぐ会えます。
今年、79歳。
長生きしてほしいと、本当に思います。



真昼の星コンサート

先週の金曜日の練習の話をする前に、
ちょっと、インフォメーションです。

福島章恭先生の指揮する、高田三郎合唱音楽コンサートがあります。
題して「真昼の星」コンサート

2007年7月1日
午後一時半より
自由学園明日館 講堂

全席自由1500円(限定170席)

演目:混声合唱組曲「水のいのち」
   女声合唱組曲「心の四季」
   女声合唱組曲「啄木短歌集」「泉」
   女声合唱組曲「確かなものを」「やまとのささげうた」

お問い合わせ
ヴォイス2001

http://music.geocities.jp/voice2001_kanagawa/concert.html

福島先生の高田三郎作品入魂のコンサート。
私も、聴きに行きますが、とっても楽しみなのです。
席が170しかないので、お早めにどうぞ。

実は、その前の日もピアノのO沢先生の
リサイタルが芸術家の家でありまして、
とっても、楽しみなのでした~~(^^)

そして、フランスから帰ってきているはずの友人に
私信。

来週の練習は、4声の
Gratias agimus tibiです♪

ゲニウス・ロキあるいは、トポスの力

リヒターの1969年ミサ・ロ短調
東京ライブを聴いて、思ったこと。

最初に聞いた時、
合唱団のなんだかドイツっぽくない発音にびっくりして、
これは、何処の合唱団かしら、と確認するほど、
何だか、どうも平たい音だった。
たしかに、リヒターの音ではあるのだが。
金管もオルガンもみんな平たい。

本当に、日本という土地の力が
加わっているような感覚。

録音のせいなのか、
そう、思いたいだけなのか。

というのが、この時間軸の上の
今という点、日本での
私の感想。
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